倉北ニュース
新生サッカー部の歩み③
今年度より、元プロサッカー選手で現在鳥取県の国体少年チームの監督も務めている下屋敷先生が倉北サッカー部の監督に赴任し、新たな歴史を作るべく新生サッカー部として活動をしています。
監督に4月からのこれまでの活動をブログ形式で紹介してもらいたいと思います。(part3)
6月初旬 体力測定(20mシャトルラン)
まずは自分たちの現在地を知るために基礎体力を客観的に評価するための20mシャトルランの記録測定をしました。
結果は・・自分たちの体力・気力の無さを思い知らされるものになりました。
チーム全員の記録が平均で80回程度。
正直これほどまでに走れないとは・・。
予想をはるかに超える記録に思わず苦笑いをしてしまいました。
でもここがスタートライン。伸びしろしかありません。
6月中旬~8月中旬 ひたすら走りトレーニング
ここからはまず「自分」と「自分たち」と向き合う練習を繰り返しました。
サッカーボールを使った練習は一切せず、
20mシャトランの部員全員の記録が平均で120回を超えるまではサッカーボールは使わないと宣言し、
校舎まわりの外周コースを毎日ひたすら走り続けました。
ねらいは2つ。
①キツイことから逃げずに立ち向かい、自分たちの目標やサッカーに対する覚悟と向き合う
②チーム全員で目標を達成する喜びや達成感を体感する
4月からの部員たちの様子を間近で見ていて、
「本気になる覚悟」と「本気で得られる達成感を味わった経験」が特に足りないと感じていたので、
それらを獲得するためにこのようなトレーニングを積み重ねました。
毎日繰り返されるハードなトレーニングに対して、
ネガティブな発言が出たり、上記の写真のように雰囲気が重たくなったりする中で、
それぞれの覚悟が揺らぎ諦めかけたこともありましたが、
そのたびにミーティングをしてそれぞれの気持ちを語り伝え合うことで、
チームメイトに対する前向きな声掛けや周囲に対するポジティブな振る舞いがお互いに少しずつできるようになってきました。
1人の頑張りがチームを助け、1人の弱さがチームに迷惑をかける。
そういった関わりの中で、お互いの足を引っ張るチームだったのが、少しずつお互いを高め合えるチームになってきました。
そうして走り続けて約2ヶ月経った、8月11日のシャトルラン記録会。
記録会の前には自然発生的に部員が円陣を組みお互いの決意を確かめ合いながら声をかけあう姿。
そこには、きつくなったらすぐに走るのをやめて笑ってごまかし合う2ヶ月前の彼らの姿はもうありません。
そしてついにこの日、チームとしての目標を達成。
みんなで笑って目標達成を喜び合う姿。
こうやって少しずつ自分たちの目標を一つ一つ達成していくことで一歩一歩目的地に近づいていく経験が、
彼らの人間性を磨き、社会へと貢献できる大人へと成長させてくれるはずです。
番外編
日野郡のCREW(板金塗装会社)様より激励の飲料をいただきました。
「本気の姿」には人の心を動かす何かがあるはずです。
部員の頑張りを熱く語っていたところ、応援してくださることになりました。
私たちのひたむきな姿で恩返しができるようにこれからも頑張ります。
ありがとうございました。